オデュッセイア
長男が4月から京都市内の大学に進学することとなりました。
いよいよ今日、自家用車に荷物と本人を乗せて、大学の寮へ。
いくつかの手続きを済ませ、夕方、「じゃあ帰るわ」、と
別れました。
彼に対して、僕は厳しい父親の態度をずうっと通してきました。
しっかり自立してほしい、自分で道を拓いてほしい、と思って。
そうするのが彼にとってよいことなのかどうか、迷い続けつつ。
離れてゆく車のバックミラーごしに、遠く小さくなってゆく彼が、
いつまでも見えました。なみだが出ました。いっしょにいられた
18年間、と思いました。
さあ、おまえ、オデュッセウス。遍歴の後、また帰ってこい。