ちょっとした、でも決定的な違い
数こそ多くはないけれど、時々「古くなった竹垣を元のように、
在った通りに直して欲しい」という依頼を頂くことがあります。
自然材料の唐竹と丸太で作る昔ながらの竹垣は、風雪に晒され、大方
7~8年ほどのうちに徐々に朽ちてゆきます。
ここで選択されているのは、効率、ではなく、そこに現れる変化の
微妙さ、枯れてゆく味わい、のようなものを愛でる美学、
なのだと思います。
それと、身近に普通にあるものを使ってブリ・コラージュに作る、と
いうセオリー、のふたつが、造園を、庭を、「建築」的な哲学から
分離する一点なのかな、と感じます。
まあそういったことが面白いから、この仕事をしてる、のだな、
君は。