ダーザイン(現存在)の誘惑

日高町上郷から西を臨んで
ようやく冬が終わり、早春の、土の息吹漂う、この頃。それでも、遠く西の山脈の頂きには、まだ雪が残っているようです。
先日、ずっと年上の先輩とお話することがあり、そのなかで、「選択」についての氏の言葉がこころに残りました。
何かを選ぶ、選ばなければならないとき(何か、例えば僕がサーフボードが欲しいと思ったとき)、ブランドやスペックを比較したり、イメージやストーリーを追いかけたり、などするだろうけれど、それらの評価基準には僕ではない「他人」の価値観が反映されてる、けれどそれが客観性を担保もしてると感じるのです、という話をすると、
氏は、「他との比較ではなく、いま、ここにある、これ、が良い(だから、これ、がいまここにある)」と。自分は過去のコレクションには興味がない。それは重荷ですらある。選択の際、客観性が気になるのは自分の価値観、美学を信用してないからだ、と思うよ、と言われました。