amnesiac
今年、軽トラのCDプレイヤーをずっと占拠していたのは、
RADIOHEADでした(何故かはよく分かりませんが、何故か)。
2000年の「KID A」から2007年の「IN RAINBOWS」までの
4枚を繰り返し聴いていると、リアルタイムの時とは全然違う
リアルさが(自分には)あって、ちょっと身につまされました。
鈴木大拙が『日本的霊性』において、
「おとなは子供になってはならぬ。ただただ子供の心を持たなくては
ならぬ。一人前のおとなとして、理知を十分に備え、いろいろの
感情も十分に備えていて、しかもそこに赤児の無功徳性、非合目的性
をもたなくてはならぬ。非合目的的というよりも、没合目的性と
言うほうがよいかも知れない。・・・感情は豊富でなくてはならぬ。
豊富な感情と、盤根錯節を切り開く理知分別をもちながら、しかも
その奥に嬰孩性、すなわち無功徳なものを、深く蔵していなくては
ならぬ。」
と言っていることと、この時期のRADIOHEADが、自分のなかでは
少しだけリンクしてるように感じられるのです。