混ぜ垣
多くの生垣は、例えばサザンカなりマキなり、一種類の樹種だけで
構成されるのだけれど、時に「混ぜ(交ぜ)垣」といって、
いくつもの樹種を使うものがあります。
カシやシイ、ツゲやマサキなどの常緑樹に混じって、ムクゲ、
ユキヤナギ、カエデなどの落葉樹がランダム(だと思う)に並び、
花が咲いたり紅葉したり、葉が落ちたり茂ったり、なんだか、
生きてるって感じの垣です。剪定しても、樹種ひとつの垣のような
ピシッとした直線は求められず、あるようにあるがままのラインに
落ち着きます。僕はこの混ぜ垣が好きで、まれにその個性を爆発
させてるものを見かけると、これはまるでアントニ・ガウディでは
ないか、と眺めやるのです。