足あとを辿って
昨日、午後からの予定なく、外を見ると冬の青空。
ふと思い立って、車で15分ほどの高竜寺ヶ岳のふもとまで。
すそ野辺りを歩くことは時々あるけれど、頂上まで登ったことはなく、
あぁちょっと上がってみようかな、と、バスケットシューズのまま、
尉ヶ畑の登山口へ。
しばらく登ると、山肌は徐々に雪まじりになり、ある高さからはもう
はっきりと「雪山」に。とくに登り詰めたい訳でもなく、バッシュが
ビショ濡れになる前に戻ろう、と思いつつ、前に。
15分ほども登ると道は雪に隠れはじめ、不安げに左右に振れて。
スタートの時間も遅かったし、もう引き返そうか・・・。それでも
山頂まで辿り着けたのは、雪道のなか、ずうっとひとつの足あとが、
頂上まで真っ直ぐに延びていて、その跡を無心に踏んでいったから
でした。