圧倒的な

この「つれづれ雑記」では、あんまり仕事の詳細や、そこで出会った方々に

ついて、などは記さないように、なんとなくやってきてるのですが、

先だって、縁あって仕事させて頂いた施主さんがとても印象的だったので、

すこしだけ。

 

陶芸作家の施主さん。たまわった剪定の仕事が終わった後、ちょっとお話を

伺うことが出来ました。光悦における刀、のこと。吉村貞司さんのこと。

落ち葉、のこと。

 

ギャラリーや茶室などにも通して下さり、徐々に施主さんのひととなり、が

感じられてきたような(分かってきたような)気がしていたのです、が。

 

帰り際に、ちょっとだけアトリエを覗かせてもらったのです。

なんというか、そこは、他とは全然違う、特別、な「空間」でした。

密度、というか、時間、というか、なんだか分からないのだけど、

そこの空気、は外とはまったく別なのです。正直、ちょっと怖かったぐらい。

文字通り、後ずさりして退室しました。

 

あのアトリエは、うかつに立ち入るべきところではなかったようです。

卓上にあった「これが自分の本来の仕事です」と仰る制作途上の作品、

もまた、ゾクッとするような怖さがあって。