現実に根をおろしたもの

久美浜 永留

ここ数日、冬の寒さが戻り(今日は最高3度、最低0度のようで)、遠くの山峰は確固として
白く、下界?にもミゾレやアラレが舞っています。

昨日、色々と問題児だった?(正しい成長儀礼を経過した?)次男が、無事に高校の卒業式を
迎えました。彼は大阪の大学に進学することとなり、さぁこれからどうなるのでしょう・・・
まぁきっとどうにかなるのでしょう・・・寂しさ?不安?楽しみ?・・・色々さ。

 

彼によってはなおそれ(日本の美術を特徴づける美意識)を越えた、現実にどっぷりと根をおろしたものが求められていた。「イキ」とか「キレ」といったもの、また「サビ」といったものがただそれだけで追求された時のひ弱さ、物足りなさを(岸田)劉生はよく知っていたのだといえよう。

                         佐藤康邦「絵画空間の哲学」